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2019年3月28日 (木)の記事

2019年3月28日 (木)

最近、よくある質問

 最近、お客さまに「いま、プラチナが金よりグラム単価が
安いのに全く同じ物を作った場合、なぜプラチナで作った物の
方が高いのか?」とよく聞かれたりしますので、
ここでお答えしておきます。

 まず、皆さんがよく新聞の経済欄などでみている地金相場は
純プラチナ(Pt1000)と純金(K24)の相場です。

 ジュエリーに使ったりするのは純プラチナ、純金では軟らかすぎて
耐久性に劣るため他の金属を混ぜ純度を下げることによって硬度を
あげ耐久性を増すようにします。

 以下、例えばK18といっても混ぜる金属によってイエローゴールド、
ピンクゴールド、ホワイトゴールドとあり、プラチナもPt950、Pt900、
Pt850などと、いろいろありますが一般的(?)なPt900とK18イエロー
ゴールドとの対比で話を進めていきます。

 Pt900は純プラチナ90%とパラジウム10%の割合で混ぜて作って
あります。今はパラジウムの相場がプラチナより高いためPt900の
方が純プラチナ(Pt1000)よりも高いです。一方、K18は、純金(K24)
75%と純銀と純銅の合金を25%混ぜて作ります。K18の相場は純銀と
純銅は純金より安いためK18は純金よりも安いです。

 Pt900とK18を比べた場合は今の相場(グラム単価)ではPt900の方が
安いです。なのにPt900とK18で同じものを作った場合、なぜPt900で
作った物の方が高いのでしょう・・・。

 それは比重が違うからです。SILVERは10、K18は15、Pt900は20
比重があります。例えばSILVERで10gの指輪と全く同じ物を
他の貴金属で作るとK18の場合は15g、Pt900の場合は20gに
なります。

 Pt900の場合とK18とで比べると1.3~4倍位の重さの違いがあります。
だからグラム単価がPt900の方が安くても今の相場でのPt900とK18の差では
全く同じ物を作った場合Pt900の方が高くなります。

 相場の事は、この先わかりませんが、金の相場とプラチナの相場の差が
もっと開くような場合があれば全く同じ物を作った場合、K18の方が
Pt900より高くなることはあるでしょう。

 以上、最近よくある質問にお答えしましたが、もし他にジュエリーに
関しての質問等がありましたら、メールか電話でお気軽にお尋ね下さい。
私が解かる範囲でお答えします。



お問い合わせは
    Jewelry craft 
          広瀬たかしの仕事場
           TEL(0586)86-4553
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